●会長挨拶

このたび、歴史と伝統ある(一社)岡山県建築士事務所協会の会長に選任され、身に余る光栄であり、責任の重さに身の引き締まる思いでいます。就任に当たり、ひとことご挨拶を申し上げます。

皆様ご存じのように、ここ数年私たちの日常生活、さらには企業活動に多大な影響を与えてきた「コロナ騒動」がありました。そのため十分な協会活動もままならず会員の皆様にはご迷惑をおかけしたことと思います。ここへきてやっと世の中も落ち着き、以前の状態に戻りつつあります。引き続き感染には注意を図りつつ通常の活動に力を入れていきたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。

 

さて近年、私ども建築士事務所を取り巻く社会的環境は大きく変わってきています。省エネ問題、環境問題、災害対策、これらの問題に対して各々について設計を進める上で具体的な対応を法的にも求められてきています。過去の設計の進め方では社会の要望に応えることが難しく、建築士事務所のスキルアップを日々行っていくことが求められています。

また、最近の建設資材の値上がりによる工事費の高騰、人手不足によるプロジェクトの停滞、等々の問題は引き続き治まる気配がありません。これらへの対応に日々悩まされている状態が続いています。

そこで当協会では会員の皆様が今必要な知識、技術を素早く提供できるように情報発信に努め、講習会等の開催を積極的に設けてまいります。ぜひご利用、ご参加下さい。

さらに、建築士事務所が安定経営をできるようにするため、行政をはじめ各種団体との共同活動にも力を注ぎ、具体的に進めていきたいと考えています。この件もよろしくお願いいたします。

一方このような中でも、明るい話題もあります。2025年の近畿での日本国際博覧会(大阪・ 関西万博)の開催があり、何らかの波及効果が期待されます。また、岡山県の4年制大学での建築設計教育のさらなる充実が図られてきています。我々建築士事務所と大学との連携の動きもあり、建築士事務所にとって良い刺激となりそうです。

 

終わりに当たりまして、行政のご指導のもと 、皆様のご理解とご支援を仰ぎ、一丸となって岡山県建築士事務所協会の運営に努めると共に、個々の建築士事務所にとっても役に立つ存在にしていく所存です。前会長と同様、ご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、就任の挨拶とさせていただきます。

 

令和5年6月
一般社団法人　岡山県建築士事務所協会
会長　山田　曉